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新版 ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する (W・チャン・キム レネ・モボルニュ ) ブックレビュー20

こんにちは、

アジュベです。

 

戦略に関連した書籍の中では比較的新しい名著のご紹介です。

 

[新版]ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する (Harvard Business Review Press)
初版は2005年の刊行、そして新版である本書は2015年の刊行です。
本を読まれたことがない方でも、 “ブルーオーシャン”という言葉は
一度はどこかで聞いたことがあるでしょう。
 
著者のW・チャン・キム氏と、レネ・モブルニュ氏は、
INSEADの教授。
INSEADというのはフランスやシンガポール、中東のアブダビにキャンパスのある
また両氏は、“経営思想界のアカデミー賞”ともいわれるThinkers50で、
2位に位置づけられたこともあります。
 
戦わずして勝つための方法論を記述
 
さて本書は、企業が“いかに戦わずして”ビジネスで勝つか、が書かれています。
世の中の大半の企業は、“いかにして競合との戦いに打ち勝つか”を考えがちですが、
競合中心に考えると、顧客のことを考えることがおざなりになりがちです。
本書の説いているのは、あくまで顧客のことを考えることが重要、
顧客に選んでいただける企業になるためにすべきことを検討し、
実行することが、戦わずして勝つことにつながる、ということです。
 
ブルーオーシャンは大きな利益のチャンスが存在
 
戦わずして勝つには、既存のマーケットではなく、“ブルーオーシャン”に
飛び込む必要があります。
そのブルーオーシャンというのは、まだ競合に切り開かれていない、
未知の市場全般を指します。
未知だからこそルールが未整備なため、いち早く切り開くことで
ルールづくりなどを通して、自社がうまみを享受することができる、ということです。
 
組織づくりにも言及しており、実用的
 
また、本書は、ブルー・オーシャン戦略を実行するにあたっての
組織づくりの方法についても書かれており、この点から、
単なる教科書ではなく、まさに“実用書”であえるといえます。
 
実務家におススメの一冊
 
実用書であるからこそ、企業のマネジメント層など、
日々、経営戦略・事業戦略策定や、組織づくりに従事している方に
適した一冊でしょう。

 

ではまた