シンギュラリティは近い[エッセンス版] 人類が生命を超越するとき(レイ・カーツワイル ) ブックレビュー7
こんにちは
アジュベです。
今日は、実用書から少し離れた
科学の本を紹介します。
シンギュラリティは近い[エッセンス版] 人類が生命を超越するとき
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シンギュラリティという言葉を
聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
一般的には、コンピューターの能力が、人類の知識・智恵の総和を超越する、
というニュアンスで使われていると思います。
その「シンギュラリティ」ですが、
本書の著者、レイ・カーツワイルさんの造語です。
本書の中では、シンギュラリティを、もっと広く定義しています。
例えば、
・非生物的な知能は、人間からも技術・知識をダウンロードするようになる
・ミクロンレベルの大きさの「ナノボット」と呼ばれるロボットが開発され、人間の体内の血液を運ぶようになる。結果、人間の心臓は不要になる
・ナノボットが、過去の工業的な汚染を逆転させ、環境を改善する
など。
あくまで一例にすぎません。
本の中ではもっと多く、詳細に書かれています。
そしてこのシンギュラリティが、2045年にはやってくるというのです。
私は理工学部出身のいわゆる理系です。
だからか、科学系の情報に触れることは好きですが、
そんな私でもなかなかページが進みませんでした。
読む速度でいうと、ビジネス書の2分の1から3分の1くらいのイメージです。
そして正直内容を理解しきれません。
サイエンスというより、SFに近い印象です。
しかし、それこそが他の本との差別化ポイントだと思います。
レイ・カーツワイルさんは、今ある技術やこれまでの技術進歩速度の延長上ではない、
劇的な技術革新の可能性を提唱しているので、
理解が難しくて当然です。
そして、難しいからこそ、
読みながら頭を悩ませ、気持ちが引き込まれていくのです。
私が読んだのはエッセンス版なので
全編を読むともっと具体的な論拠が書かれているかもしれません。
600ページ以上あるようですが、科学好きの方はぜひどうぞ。
ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき
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将来、シンギュラリティは本当にやってくるのでしょうか。
技術的には大半が可能になるのかもしれません。
それはこの100年の技術進歩と、
それを100年前の人がどれくらい予見できたかを考えると頷けると思います。
しかし、コンピュータやインターネットがこれだけ世の中に普及したのは
ニーズが存在したからこそ。
どれだけすごい技術でも、人の役に立たない、人が拒絶するものであれば
消えてしまうと思うのです。
例えば、ナノボットは医療分野では活用の可能性があるかもしれませんが、
開発費をかけるだけのマーケットが見込めるのかが見えないと
だれも開発しようと思わないでしょう。
30年後の世界を楽しみにしています。