東京の歩き方 How to walk around Tokyo

ビールと本について書くブログ。時々 カフェとNFL

ピルスナーウルケル 近代のビールの原点、ド王道のビール ビールの感想59

こんにちは

アジュベです。

 

さて、とうとうこの日がやってきました。

 

ビールに順位をつけたくはありませんが、

はっきり言って“一番好きなビール”。

 

ピルスナーウルケルです。

 

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Pilsner Urquell

 

あまりにも有名で、あまりにも元祖で、あまりにも神々しいため

もはや説明することが逆にばかばかしくも思えてきますが

何も語らないわけにもいかないので飲んだ感想です。

 

口に含むとどっしりとしたモルト感を感じられ、

飲んだ後にはしっかりとした苦味が残ります。

ホップはあまり強くなく、モルトがフレーバーの中心です。

オーソドックスながら味わい深いため

逆に料理と合わせずに単独で飲むのが良いでしょう。

温度は7〜10℃くらい、味わうためにはキンキンすぎない方が良いと思います。

 

ピルスナーウルケルは、チェコの左上、ボヘミア地方にある

ドイツにほど近いプルゼニュという街で作られています。

ちょうど10年前、2007年5月にチェコ、そしてプルゼニュを

訪れたことがあるのですが、閑散とした本当に小さな街です。

ブルワリーの名前は、プルゼニュスキープラズドロイ醸造所、

今でも噛まずに早口で言えます。

 

ここの工場見学ツアーは英語、チェコ語、そしてドイツそれぞれで実施しているので

行かれるかたはお得意の言語を選択してください。

さて、なぜドイツ語があるのかというと、

チェコは17世紀前半から約300年間、おおよそ日本の江戸時代と同じくらいの期間、

オーストリア・ハンガリー帝国に占領されていました。

さらには第一次世界大戦後から第二次世界大戦後まではドイツに占領されていました。

以上の経緯からドイツ語が浸透したというわけです。

 

ちなみに日本人に馴染みのある曲、モルダウの流れ、

モルダウというのはチェコの首都プラハの中心を流れる川なのですが、

これもドイツ語です。

チェコ語ではヴルタヴァといいます。

第二次世界大戦後にロシアの介入でドイツ軍がチェコから撤退し、

地名もだんだんとチェコ語に戻されて行ったのですが、

最後までドイツ語で表記されていたのはモルダウだそう。

以上チェコの豆知識でした。

 

10年前に訪問した時はビールがおいしすぎて

10日で43リットルも飲んでしまいました。

チェコではグラスに0.3l,0.5lとメモリが書かれていて、

飲んだ量がわかりやすくなっているんです。

ちなみにビールの価格は、当時のレートで計算すると、

ピルスナーウルケル500mlで、地方の普通のレストランで120円、

プラハの市街地で150円でした。

信じられない安さですが、本当です。

ただし、ヴルタヴァ河にかかるカレル橋近くのカフェなど、

プラハの観光の中心では高騰しすぎるのでご注意を。

 

思い出していると10年ぶりにチェコに行きたくなってきたので

そろそろこの辺で。

 

ではまた